英文法を勉強するタイミング
英会話の学習に何故英文法学習が必要か、そして重要な英語の語順についてお話しました。
ここでは、動詞と同じくらい大切な英語の冠詞と名詞についてお話します。
英語の冠詞・名詞
英語の名詞は、いつも【特定の物】なのか【一般的な物】なのか決めてあげる必要があります。また、その名詞は数えられるものなのか、数えられないものなのか、ハッキリする必要があります。
そう言われても、名詞の区別をしない日本語を母語とすると、【特定の物】【一般的な物】とはどういう事?と思いますよね。
The banana on the table is mine. (特定の物)
I want a banana. (具体物だけれども不特定な物)
Bananas are yellow. (抽象的な物)
最初の【the banana】は「机の上にあるそのバナナ」という特定の物。
二つ目の【a banana】は、実際に食べられる具体的なバナナですが、特定のものではありません。
三つ目の【bananas】は、「バナナというもの」と言う意味で、具体物な物ではなく、一般的な意味で使っています。
英語では面倒くさい事に、名詞をこんな風に区別しているのです。
- 【特定の物】→ The, this, that, my, your...etc
- 【具体物だけれども不特定な物】→ a/an(可算名詞), some, any,
- 【一般的な物・抽象的なもの】→ a/an, 複数形(可算名詞), 名詞単独 (不可算名詞)
この定冠詞や名詞は、ルールを覚えただけでは使いこなせない、もっと根本的な「物の認識の仕方」という哲学的な部分があります。
なんていうと、何だかとっても難しいことのようですが、訓練法はとってもシンプル。
どの用に訓練するかと言うと、
定冠詞 THE がつくものは、「その○○」
具体的だけれど不特定なものは、「ある○○」
一般的な物を指す名詞は、「○○というもの」
と意識して訳します。
日本語としてはとても不自然ですが、英語の名詞感覚を身につけるにはとても良い練習になります。何となく一般名詞の概念、定冠詞の概念を捉えられるようになります。
冠詞と名詞の関係は、「正しい・正しくない」以上に、「何を言いたい」かに左右される事がとても多いです。冠詞の使い方を間違えると、それだけで意味不明になったり、間違った意味にとられたりすることもあります。
初心者・初級者レベルのうちから、英語の冠詞と名詞に注意を向けるようにするのはとても大切です。