英文法を勉強するタイミング
英会話の学習に何故英文法学習が必要か、そして重要な英語の語順についてお話しました。
ここでは、英語の動詞についてお話します。
英語の動詞
英語の動詞は語順や時制を決めます。目的語をとるか取らないかは動詞によって決まりますから、それを覚える事、時制の感覚を覚える事、これらはとても大切です。
そうした文法事項も大切ですが初級レベルでは基本動詞をキッチリ抑えることが肝心です。
日常英会話では、be, have, do, make, get, give, put, take, go, come などの基本動詞を使って、ほとんどの動作を表現しています。
基本動詞を上手に使えば多彩な動作を表現できますので、難しい単語を使う必要もありません。とても便利ですが、逆に言えばそうした組み合わせを覚える必要があります。
英語の基本動詞は様々な熟語を作り出し、その例を挙げているとキリがありません。けれども、それぞれに「核」となるイメージがあります。
ですから、動詞は無理して覚えるよりも、慣れるようにした方が効率的。そして、慣れるために、日本語の助けをちょっと借ります。
その方法とは「直訳をする」事です。
I have a brother and a sister. (私は弟一人と妹一人を持っている。)
You made it. (あなたはそれを作った。)
普通、 「私には弟一人と妹一人がいる。」「あなたは成し遂げた。」というのが日本語らしい言い方ですが、そうした日本語らしい表現をせず、あえて直訳をすることで、基本動詞の「核」となるイメージが見えるようにします。
例えば英語の have は日本語の「持っている」以上に色々な物を持ちます。
make は「あるモノから別の物を作る」という意味で、You made it. が「成し遂げた」という意味になるのも、it (完結したもの)を「作った」からです。
こんな風に書くのイメージを見つけるようにすると、英語らしい表現が身につきやすくなりますから、ちょっと試して見て下さい。
もう一つ注意したいのが、日本語の動詞に英語の動詞がひとつひとつ対応しているとは限らないという事です。
例えば 日本語では「薬を飲む」と言いますが、英語では take medicine「薬を摂る」と言い、drink「飲む」 は使いません。
こうした言葉の違いは、日常会話レベルで数多く存在します。日本語訳ではなく、英語表現を学習するように心がけて下さい。